「千差万別 刀剣楽曲集」 楽曲レビューその1

全曲レビュー。その1。  (01~10曲分) 陸奥守、長谷部
※初公開の楽曲は初出明記

→楽曲レビューその2


CD全体の流れ。
初期刀の陸奥守→刀派一人。へし切→織田で燭台切→政宗公繋がり倶利伽羅→伊達で鶴丸
→五条から三条。三日月→同じく三条で石切丸→回想繋がり青江
→意味深台詞長髪の乱→粟田口の一期→御物の鶯丸→ボーナストラック






◆01. 我ら夜明けを見るか - 陸奥守吉行

初出

陸奥守を初期刀に選びました。CDでもオープニング担当です。
一曲目は特に「始まり」感を大事にしたくて、イントロもこだわりました。
打ち込みでのritはさらっと難関ですが満足な具合。


楽曲は戦闘BGM向き。色んな刀剣に合わせられるかと思います。
変動、海原、砲に銃、風変わりな拍子、堂々と志を持って勇ましく進む様子を描けたらと思いました。

まだ暗い空とさざ波から始まり、テンポチェンジして幕が開けば一気に動乱の戦場シーンへ。
ガラッと流れが変わった後半では更にシリアスに、キレのいい弦は切な目に。
波に波を重ねて捲くし立てる様に緊張感を持ってラストを迎えます。


4/4→6/4→4/4と風変わりな展開な上に、銃声SE混ぜ。
勇ましいけれどどこか切ない様な。
明るく見えて、複雑な境遇の陸奥守。そのまま強く寛容に真っ直ぐであって欲しい。


本当は龍馬繋がりで「道」「志」の文字も入れたかったタイトルについては、
今は夜明け前だという事、 ステレオな龍馬像、
陸奥守にもきっと夜明けが似合うという理由でこれに決定しました。

また、ただ一振の話ではなくて、「我ら」である事にも重きを置きたかった。


そういえばですが、
4分の6拍子の名曲は大概重厚でゆっくりとしたテンポのものが多い様で、
この楽曲は2拍子かと思うくらい軽快さで音は厚く、取り方は多分4拍子、
しかし作ってる時は4/4で作っていたというセルフポリリズム状態で、
手元にまっこと斬新なデータが残ったものです……








◆02. 好奇 - 陸奥守吉行

初出

好奇 - 珍しいこと、未知のことに強く気持がひかれること。

「好奇」という言葉がとても似合う。
新しいものに気が向くところも陸奥守らしさだと思って、日常編な楽曲。
商談も得意な様なのでちょっと企んでる様なお茶目な感じにしました。

シンセなドラムをまわして笛と三味線がメイン。案外機械チックな音色も多く入っています。
各所キャッチーなフレーズは多めに。

尺八が主ですが高い笛は確かあれだけアイリッシュ。
珍しいものを見つけたらきっと試してみるんだろうなというところから、あえて風変わりな楽器も入れました。
(あの少しだけ拍子はずれな高い笛をご満悦な表情で吹いてる陸奥守が見たい。)


普段の明るくてあったかい、気取ってなくて人懐っこそうな感じ。
でも何かと研究好きを思わせる節が出せていたら幸いです。







◆03. 時代の話 - 陸奥守吉行

初出

時代は変わっていくもの。
わりとどういう訳か、落ち着く曲です。 じわっと味わい深い感じ。
物寂しい琴と三味線と日本的なパーカスのみの構成。

(ひたすら「時代の話」「鶴の話」「神社暮らし」あたりを落ち着きたい時の作業BGMにひたすらまわしてるのもお気に入りだったりします。)


陸奥守単体で考えると自己紹介場面らへんや放置時の拗ねた口調の時の想定でした。

CDでは、この並びにしたらまるで幕間。

陸奥守なら客側の近くにまで出て檀上で小話を挟みつつ、
「わしゃあここらでお暇じゃけんど、みーんな、げにまっこと面白い奴らぜよ! ですきに、ゆっくりしていきやー。ほななぁ」
的なアナウンスをして明るく笑って引っ込んだと思ったら、
次の演目が始まる前に座布団持って客席に来て、一緒に混ざって観ていてくれそうだなぁ、
と思えたので、これが陸奥守ラストの曲です。ゆるい〆はご愛嬌。








◆04. 拝命致しましょう - へし切長谷部

4月1日は本当に申し訳ございませんでした!!!!!※エイプリルフール動画のOPでした。
フルは初出です。

ここからへし切長谷部のターン。ステンドグラスが似合う男。

「拝命致しましょう」は長谷部で唯一の4つ打ち。

主の前での余裕綽々自信満々何でもお任せ下さいな感じと、主命とあらば何でも切り捨てる猪突猛進な感じ。
厳かな様でガンガンいく。

キリキリした弦のシリアス感とわりとコミカルなハープシコードとベルと、
やっぱりガッスンガッスンしてるドラム系。
オーケストラ系のパーカスが目立ちます。 比較的明るい方です。


元は「OPっぽい曲を作ろう」としていたので長谷部で一番最初に持ってきました。
後半は「だから?」に繋がっていたのを切り離して、新たに構成し直し、単独曲に作り上げました。

曲の終わり方がまた「よく斬れる刀」だなぁと気に入ってます。


長谷部曲は全体的にゴシックな感じ、薄くクラシック風味です。
そして大体の曲が優雅になりきらない謎の空回り・やるせない感。
狂ってるとは思っておりません。
言動がなかなか過激な感じなので曲調が不穏になってるだけです。





◆05. へし切 - へし切長谷部

前の主とへし切の名の由来について語るターン。
パイプオルガンが目立った曲。
この曲も、長谷部の自己紹介も、聴いててどんな顔したらいいかわからない……、と思いながら作っていました。

本丸台詞のあれそれに吃驚しましたし、愛想のいいログインボイスですら「それで? 何を斬ればいいんです?」で、
過去を気にしていてなかなか人間味あるのにすぐに斬りたがるのは優秀な刀だからなのか、前の主の影響か。

とりあえずは前の主と名前についての入れ込みはかなりある様だと解釈してます。

(余談ですが茶坊主をへし切った話が有名で、あまり刀に詳しくない人でも信長のあれねと通じた事があったので色んな意味で凄いなと思いました。)


ラスト、解決音がメジャーなのがこう、笑ってる感じがします。

CDでは再マスタリングしました。





◆06. 主命 - へし切長谷部

主命です。生き生きしてます。信長要素が一番強い曲です。圧し切る!

長谷部といえば主命。
「主命」のタイトルで曲作るのはハードル高い気もしていたのですが、
制作時はめちゃくちゃ楽しかったです。物凄く斬ってる感じがして。(想像上の映像的な話)

長谷部の戦闘場面を考えて曲を作ってから、タイトルは後でつけました。

戦闘時カソック服なのでそれっぽい音も入ってます。
ハープシコードとクワイア、普段そんなに使うものでもないと思うのですが大活躍でした。

ありがたいコメントを頂いてたのでこれをBGMに出陣したら確かに楽しかったです。
こんなに敵に逃げて欲しいと思った事も無かったです。

特筆すべきは、「こんなバイオレンスな音っていつ使うんだろう」と思っていたSEがメインになった件。
長谷部の他の曲でもあえて同じパーカス音を目立つ様に混ぜてます。


動画では単独で投稿してます。 CDでは細かいところを手直ししました。ハープシコードが綺麗にグリッサンドであがる様になったりMIXちょっと変えたり。





◆07. 家臣の日常 - へし切長谷部

本丸での家臣な長谷部。 やっと穏やかな曲がきた!
CDで一番クラシック色が強いです。ピアノとフルート、ストリングスでワルツ。
ピアノ弾いて作曲しました。他がドイツ寄りなのに此処だけうっすらフランスとかな気がしないでもない。
華やかに優雅に。

主の前での物言いは優雅なのに、敬語が上手く使えないのは一体。
主命ならば料理もしてくれる(?)、らしいので手先は器用なのでしょうか。

CDではエイプリルフール動画で出した時よりリバーブ強めに再マスタリング。
少し広めにふわっとしたと思います。





◆08. 雨の記憶 - へし切長谷部

※元ネタは今は聴けない台詞から。
また聴けるようになったらどこの場面なのでしょう、重傷での本丸台詞実装予想。


報われてない感がひしひしの曲です。ピアノとアコギと雨のみ。
綺麗に響く様に、哀愁こめて作りました。

じんわりきます。やるせないです。


映像的にはあまり表情見え無さそう。色彩設定彩度低め
記憶と書きながらも実際に雨の中に居そうなくらいの哀愁感。

エイプリルフール動画から、再マスタリング。良い感じに響く音になったと思います。
終わり際も大分リバーブで広げました。







◆09. 死ななきゃ安い - へし切長谷部

初出

あまりにも「主命」が敵逃げて状態だったので綺麗めな長谷部もと思って、書下ろしで作りました。


純粋に家臣として認められたいが故に働きすぎるんだと思っての、「死ななきゃ安い」。

もうちょっと自分を大切にしてほしい非常に心苦しい曲。

とっつきやすいキャッチーさはあるけれど、
どうも殻の中でグルグルしてる印象を残せたらと思いました。
ぞくっとするけど何回も聴きたくなるような感じにしたかった。


若干ハープシコードのパンをオートで軽く振る様にいじったり、
ベースもかなり主張するエッジの効いた音にしたり。

刻み込むようなブレイクビーツなドラム(結構波形斬ったり貼ったり逆さにしたりした)、
ベースソロでのハイハットは淡々と斬ってる感があって面白く出来た気がします。

最後だけは本編よりPITが少しだけずれて下がった不安定なピアノ。 その他色々とギミックが多い曲。
ハープシコード目立ってるところの胸から喉元をキリキリ絞られる感に作業中にやにやしてた。



映像としては、最初の部分はお辞儀しているところ、他場面は隠した表情、
音がベルで途切れるところは笑ってるのか泣いてるのか分からない息をのむシーンを、
ストリングスソロでは戦闘場面等を想像してました。


笑ってるとは思う。 でも必至?で上手く見えてない。
聴き方によって笑えてないかもしれない。

ストリングスソロは、怖いイメージよりもひたすらに切な目に美しく。 内心で息苦しい感じで。


パートの作り的にも各楽器の見せどころが入れ替わるので大分考えどころがあると思います。
色々思い浮かべて頂けたらありがたいです。
聴いてくださった方の脳内映像が見たいです。


長谷部のイメージ曲にしてはモダンというか、シンセなドラムとベースで大分毛色が変わった感じ。
他曲に引き続きのハープシコード等の弦楽器、珍しくアコギが目立つところも。


まだいけますよ、死ななきゃ安い







◆10. だから? - へし切長谷部

軽傷ボイス大好きで作った曲です。反響大きくて吃驚しました。

ひたすらループ。トラック数もかなりシンプルにまとめられました。
なんだかひたすら聴いてしまう曲。
構成は オーケストラ系のパーカス類、芯のあるキック、ギター、チェロ、ピアノ。 だけです。

前述しましたが元は「拝命致しましょう」の後半部分でした。


CDでは最後の部分をトラック抜いて調整して若干編曲して、再マスタリング。



※iTunesをお使いの方は、楽曲プロパティのオプションから停止位置を調整出来るので、空間が空いてうまくループが出来ない方はいじってみてください



→楽曲レビューその2











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