「千差万別 刀剣楽曲集」 楽曲レビュー その2。

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初公開した楽曲は初出記載


織田繋がりでへし切長谷部から燭台切へ。洋装続きます。



◆11. 伊達男 - 燭台切光忠

「恰好いい」燭台切の曲はフュージョン風です。 優男では無く、伊達者。

最初はアコースティックベースで作っていました。結果エレベにして正解でした。
ドラムの音色もロック系にして、ジャズコードな洒落た雰囲気でも音は凄くガンガンしてます。ギターもかなり入れました。

男らしさと洒落っ気、ノリの良さを前面に出していきたかったので、
ショータイムを思わせるビッグバンド定番のフレーズを入れたり、前半では余裕を持ってダンディだったり。
キャラクターが恰好いいから、楽曲中も常に格好つけて欲しかった。

マイナーコードでも雰囲気明るく感じるのは、
見た目のなかなかの威圧感に反してとても気さくなところから、自然とそうなりました。

タイトルはそのままの印象で。 燭台切がそのままに伊達男過ぎる。
CDでは再マスタリング。 ロックでも唯一のジャズ枠でした。






◆12. 独往 - 大倶利伽羅

初出

「独往」-他からの干渉に左右されず,自分の信ずる道を一筋に行くこと。 自主独往。

CDで一番のロック要員。どっしりしてます。最初から炎MAX。堂々。
「力」に言及する台詞があるので、力強さも外せなかった。

信念の強い大倶利伽羅の曲のタイトルや内容をどうしようか、と
倶利伽羅龍の事以外も考えながら、「独往」の言葉を探し当てた時は本当に嬉しかったです。
正直一番難航しました。 大倶利伽羅は楽曲ラフのボツ率も一番高かったです。

兎角、己を曲げない、正々堂々とした芯の強いイメージで作っていきました。


「伊達男」と「独往」がほぼ同じ尺なのは本当に驚いたしこれは偶然です。
(書き出しの調整で少し違うだけ。それでも1秒差なので、狙えば同じ秒数に出来たと思うと凄い)






◆13. 共闘 - 燭台切光忠・大倶利伽羅

初出

現在実装済み伊達政宗公組の二振のイメージ。

「伊達男」「独往」続いて聴くと全然違う様で、
ギターがガツっと入っていてドラムも重め、
安定、安心感のある作り、ロック調なのが共通項。

そして「共闘」でやっと「和ロック」という大変日本刀テーマらしい感じに落ち着きました。
CD収録で一番長い楽曲です。政宗組の曲は結構尺が長めなのも共通。

何故に「共闘」なのかという話、
大倶利伽羅は「慣れ合わない」「一人で戦う」、パッと見では共闘という雰囲気ではありませんが、
同じ持ち主の刀なら互いに大体は太刀筋が読めるだろうか、
任せやすいだろうかと思い、そこから考え始めました。
あと燭台切の台詞から推察するに多分にフォローも上手い。

仲良くやってるというよりも「互いに勝手にうまく立ち回ってる」イメージです。
「此処はやっておくよ」「勝手にしろ」くらいの感じで、きっと少年漫画みたいなノリ。

動画でも派手にやりたいなと思って演出変えました。





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鶴丸国永


伊達政宗公組からの伊達繋がりで鶴丸国永へ。

3曲、かなり系統がバラけています。それでも安心感があるのは一貫してます。
少し兄貴肌の様な、「茶目っ気はあるが肝が据わっている」雰囲気が好きだからかもしれません。



◆14. 鶴の話 - 鶴丸国永

「転々として生きてきた」鶴丸の話。
色々と見てきたという哀愁と、それでも穏やかに時間は経っていく様子。

後に出てくる「夢のまた夢」の楽曲と似た音色や構成ですが、
こちらの「物悲しさ」は幻想的なふわっとしたものを大事にしています。
儚いけれど寄り添いたくなるような雰囲気を出したかった。

イントロから、静かにふわりと広がるハープ。ピアノは弾きながら考えました。
兎に角「情緒のある音を」と思い、じんわりと染みるのはどういう響きだろうと考えてこうなりました。






◆15. 一驚一興 - 鶴丸国永

戦闘シーン想定。
軽快で楽しそうな、けれど緊迫感もあるような。疾走感。
飛ぶように軽い身のこなし、戦闘中に敵に蹴りいれそうなイメージ。

案外複雑でトリッキーな楽曲です。
基本Dドリアンっぽい、モードな感じもします。ライトで明るいプログレ。
エレキベースが動き回り、高音クリアなドラムがしっかりと刻む。
三味線かと思わせて三味線じゃない弦(驚いたか?)がメインはってからの、
それをバッキングに笛でリードしていき、ストリングスで更に盛り上げていく。

展開メリハリをつけて、親しみやすようにキメも多く入れました。
色々耳に残る風に出来たかなと思います。
動きは細かいけれど聴きやすい様に大分工夫しました。





◆16. 驚きの日常 - 鶴丸国永

日常編
ほのぼのしたかった。音頭の様なもの。
鶴丸は細かなところでしっかりしてて安心感あります。 テーマは親しみやすい安心感

CD版にするにあたってベースや和太鼓を整え、最後の掛け声のサンプリングボイスを変更、〆の太鼓も変えました。
ほのぼのとしたかわいさあがった感じがします。
流していて何となく気分が良くなるような、ほっこり出来るものになったらいいなと思いながらの制作。

こういったリズムのあたたかみを出すための打ち込みは、ほぼほぼ手作業で調整するので
シンプルな曲でも意外と時間はかかった感じがします。






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五条の鶴丸から三条派へ。平安が続きます。

三日月宗近

二曲。 「美しい」をどう表すか非常に困りつつ、どれくらい妖しくするか、どれくらい気さくに振る舞うか、
そのさじ加減が難しかった故に、CDの中でもちょっと風変わりな感じになりました。みんな風変わりですが。よきかなよきかな……
直球で「和!」ではなく、「おや?」と思うものを混ぜてます。



◆17. 三日月を宿すもの - 三日月宗近

初出

自己紹介らへんのイメージ。 登場シーン。降臨、夜に月と桜吹雪
三日月の登場を表現するとどうなるだろうと思って作り始めました。

美しいというのは人を惑わす存在ですし、ホロレアというのは人を惑わす存在ですし、月というのは人を……
回想見るにキャラクター自体はまともな思考をしそうです。現存もしますが、不思議な存在だなという印象。

さて、非常に広がりのある曲なのですが、「おや?」となるところが散りばめられてます。
最初の音から既に、空間がちょっと変わってるのです。
1:20らへんもですが「響く音」がたまに逆再生の様な響きになり、
編成は生楽器ばかりなのに、ちょっと自然な空間では無い。

尺八等の和楽器が大活躍ですね。それと、抑えることのないウインドチャイムのキラキラ。
次の曲でも自重せずにキラキラしてます。





◆18. 月影に笑む - 三日月宗近

初出

改めてこれは、よく作ったなぁと思わざるを得ない曲。

「月影」は「月光」、「月の姿」、「月光に照らされた人物の影」、どれで解釈して頂いても大丈夫です。
三日月なので「月そのもの」でも面白いかも。

あわせるなら戦闘のボイス想定でしたが、映像だけで考えると戦闘だけにはならなかった。
扇子、裾裁き、月光、絵巻物、影絵、水墨、色んな映像を考えてました。


あまり賑やかで軽快にすると他の三条派(狐さんとか天狗さんとか)になりそうだったので、
それなりにどっしり構えつつ、「やるか」「はいっ」「はっはっはっ」のあの余裕綽々な様は欲しいと思い、
このテンションに落ち着きました。妙なツボに入ると落ち着いてくる気がします。

不気味にならない程度の妖しさと展開。 「和」と言い切れない不思議な感じにしています。楽器は和楽器メイン。

独特なビート。吸いつくような不思議なウエット感。
一気に開けて、広がりのある堂々とした場面へ、何れも転調を繰り返し、
竹みたいなお琴の音で包んでまたくるくると戻ってきて、風車もありますか
「……いやはや不思議なお話でした。」 個人的にはそんな後味の感想になりました。

裏テーマは「竹取物語」「摩訶不思議」。












→楽曲レビューその3

















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