千差万別 刀剣楽曲集 其の弐 セルフレビュー4 (23~31)

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23~36


23.和睦の心 (江雪左文字)

烏の鳴き声、数珠の擦れる音など。
落ち着いた曲の後の配置にも関わらず更に静謐な江雪さん曲。
例えば水の香りをかいだ時やお線香をあげる時の様な、胸に染みわたる清涼な空気感が作りたかった。
俗世間と遠そうな、時間の流れがここだけ穏やかな、CDの中でも大分特殊な位置の曲です。
ゆっくり和睦について説いて頂きたい……。



24.溜息 (江雪左文字)

ずんと沈んではいますが落ち着く曲なので子守唄にもなりそうな。
悲観と諦めと、「せめてあなたの為に祈りましょう」。
ドラムも慎ましい音で。確か前曲の「和睦の心」と楽器編成はほぼ同じ。
琴って使い方によってとても物悲しいですね。ぐっと誘うものがあります。



25.致し方ありませんか (江雪左文字)

戦闘時。 雪、冬、背水の陣。
退かぬと言うなら、致し方ありません。
靡く透き通った髪と袈裟。江雪さんの戦闘曲は他と比べてもシリアス度高いです。
尺八の音が息の白さと砂塵にも思える。

トラック数(絵で言うとレイヤー数みたいなもの)が多かったです。
「和睦の心」、「溜息」と共に背景でアコギ主体です。張り詰めたキリリとした音も似合うなぁと。
江雪さんを思って作っていると無意識に「水」の様な表現が増えます。あと温度が低い。



26.吹雪 (江雪左文字)

基本的に5拍子。動画としてはメドレー動画に入れていた曲です。編曲し直し長くなりました。

メインメロとってる琴のピッチの曲がり具合が苦渋に満ちていて、これはメインでやらなくてはと思いました。
ベースは迷いに迷って二種類使い分けだった様な……
背景でアップダウンしてる音が後から聴くと舞い上がる雪みたいで多分そういう事だったんだろうなぁ。江雪さん曲はかなりビジュアル想像してました。

綺麗目にしていても気持ちが明るくない。戦う理由が護る為なので、楽しさは見出してない。
1:12~「悲しみに満ちている」ところ。歯を食いしばってそうな雰囲気も作ってて楽しかったです。好評で良かった。
ラストの方では弦を強めに入れていて繰り返し部分も更に緊張感が上がっています。
真っ直ぐめなストリングスがロングストレートな髪や直線的なシルエットっぽくて好き。



27.籠の中の不死鳥 (宗三左文字)

自己紹介などを聴きながらの制作。タイトルは破壊ボイスのインパクトから…。
炎の揺らめき、戻ってくる運命、天下人の象徴という存在。

左文字曲の中では雅やかでも「結局そうなんですよ」といった雰囲気で。
こちらはモノローグ感を出したい曲。
片側だけぼんやりと灯りに照らされた宗三の姿を見ながら独白を聴くような。
「どちらにもとれる」言い方や表情が魅力だなと思います。すぱっと何々が嫌い、で終わる話では無くて。
弦のクレッシェンド→衰退をゆるゆる書きながら、過ぎ去った大きな波を意識して。
宗三さん曲は少々の赤みを感じる音になったらいいな、真っ赤ではなくて薄赤いぐらいの。



28.魔王の刻印 (宗三左文字)

戦闘時。台詞の発音に注目して音の揺れ具合に気を使いました。
袈裟の翻りは軽やかに鮮やかに、妖艶に。
0:51~ 少々思わせぶりに。
1:28~尺八の炎。

不敵な笑みと時折細められる冷たい瞳。
皮肉や冗談でかわす、つかみどころの難しい、ただし戦闘においては非常にやる気のある宗三なので、
戦闘中BGMにしやすい感じがいいなぁと思いながら作りました。
リピート仕様。




29.求めるもの (小夜左文字)

「これ琴?」と聞かれて驚いた曲。メインメロもギターです。
お小夜ボイスを聴きながら音色調整していい音になったなと思ったら嬉しい勘違いを招きました。

復讐したい人はいる? 静かに問いかける小さな体と純粋な眼差し。
残響感は長め。
なんとなく、「湖畔」に近いイメージ……
すぐ傍の水面を覗くと、読み取れない表情の顔を伺う事ができて、とても凪いでいるのにやはり何が正解か分からない、っていう。



30.復讐劇 (小夜左文字)

「静」の前曲から、物語めいた戦闘曲へ。
THE・夜戦。 闇に乗じて斬りかかる暗殺。月夜の惨劇。報復と虚無感。
山~森っぽいところでもいいですね。影が多い方がそれっぽい。

動画版から大幅に編曲し直しました。
鬼気迫った戦闘ボイスを聴きながらの制作。これを作る前はもっと恐ろしい感じでも似合うのだろうなと思ってました。
小夜曲は歪みギターが活躍してくれる。笛の音が恨みがましくて好き。

ラストの音が戻ってくるところで(誰がとは言わないけれど)振り向いてほしいなと思ってあそこは作りました。
後ろ後ろ!みたいな雰囲気に。

左文字曲の中でもコード感がしっかりしてて展開が多い。物語といっても現実よりなのかもしれない。
小夜左文字という刀から復讐のワードは奪えないくらいに根深い話。




31.風流 (歌仙兼定)

通常時想定。CD内では安心枠・癒し枠。楽曲としてもお気に入り。

ひらりひらりしたメロが四季のどれでも対応できるように。
どこからか舞い降りる桜の花びら、青々とした庭に降る雨粒、色の混じった紅葉、綿の様な音の無い雪。
フレーズの問いに対してきちんと返事が来る感じを心がけています。雅な彼にはおかしなことをしなかった。

普段の落ち着いた、話の分かる好青年感。すっと入ってくる曲になっていたら嬉しいです。
彼なりの美徳や価値観がしっかりあって、「話が出来る」雰囲気は個人的な重量ポイント。
歌仙さんの「ちゃんと其処に居る」感は、現実に良い状態で存在しているからもあるのかもと思います。



32.文系故 (歌仙兼定)

戦闘寄り、勝ち確定・ED枠。
行動が信念に直結している様な、文系を押し通すシンプルな強さから、あえて基本のコード進行がものすごくシンプルです。
台詞や衣装の印象から楽器は凄く重ねてます。
歌仙曲は共通して安心・着地点が見えやすい感じ。 

想定時はもっと末恐ろしい感じになるのかと思ったのですが、
口上聴いていたら曲が明るめでも恰好いいんじゃないかと、どっちかというと清々しい方向になりました。

兎に角晴れ晴れとした印象です。曇らない。
歌仙さんのあの「頼れる相棒感」をこっちでも出せたらなぁと思いました。
動くと翻った外套の鮮やかな裏地やたくましい腕が見えるのも意識して、始終華やかに堂々と。

良い後味で終われて良かった。





----------ボーナストラック------------

33.伊達男の身嗜み (燭台切光忠)

光忠さんがRPGとかで喋ってる時にBGMで流れてそうな曲作りたい、からの制作でした。
ピアノソロしっかり弾いたり細かくスクラッチ音やノイズ調整したり
渋いミュートトランペットに甘いビブラフォン入れたりなオサレ枠だよ流石だよ!
リピート推奨仕様。恰好よくできて嬉しかった曲。流してて心地いいのでドライブとかにも向く感じがします。
全体的にカチッとしてるのはリラックスした時間でもぴしっとしたシャツ・スーツ姿なんだろうなという印象があったから。

光忠さん木製の振り子時計とかナチュラルなのも似合いそう。どうあがいても伊達男。



34.料理してあげようか (燭台切光忠)

「料理してあげようか」 野菜に囁く時のミッドナイトなジャズ。
メール頂いて嬉しくてロング版ができました。ありがとうございました!
これが流れるだけで大体の事を攫っていきます。制作者的にもこの曲好きです。

間接照明の似合う男……伊達男…

野菜相手じゃなさそうという理由で没になったバージョンもありました。試行錯誤の末がこれだよ!




35.で、次は何を斬りましょう? (へし切長谷部)

似非クラシック再び。
(比較的明るくしたとはいえ)
長谷部くんの曲が胡散臭いようなエリートなようなひねくれてるようなこのキャラを信じていいかな?みたいな、
「で?」とか「だから?」とか笑顔で言っちゃうところが好きって話がしたくて作ったのがボーナスのこれでした。
ところで、彼は忠臣なのだ…。そこが面白いですね。

締め切りぎりぎりに伸ばしたところも気に入ったのでクロスフェードではそのあたりを流していました。
やる気に満ちた明るい長谷部くんです。で、何をしましょう?




36.まぼろしのかたな -ほしぞらみっくす- (今剣・岩融・膝丸)

永久に永久に、語る人が居るならば、我らは永久に。

前作のCDと引き続き未来に希望がありそうな編曲で曲を混ぜたもの。

華やかに金属的にしたかったのであえてシンセチックな琴音源にしました。生っぽいのに差し替えたらあわなかったんです。
1:13~「追跡」 1:41~「駆ける天狗と薙刀」のメロ。

残響多めの鈴と、現代的なシンセ音。
メインにしてるテーマ自体は新曲で、懐かしみと同時に語り継いでいくあたたかみを考えて。
「和」っぽい音階で遊べて楽しかった曲のひとつ。





2016/12/31




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