「千差万別 刀剣楽曲集」楽曲レビューその4

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26~36 
※初公開の楽曲は初出明記



長髪・意味深台詞繋がりでにっかりから乱へ。
異なる「ある種の女性感」で面白く繋がった気がします。



26. ◆着せ替え - 乱藤四郎

瞬間的に「かわいい」と思える入りにしようと思っての「着せ替え」。

乱曲は気負わないで聴けて可愛らしい、
だけど男の子らしい棘が潜んでるのが共通点です。


こんなにかわいい子が女の子な訳が  性別:乱


見た目のお人形感と、思わせぶりな発言の数々から
乱のキャラじゃないと出来ないくらいのあざとい事をしようと思って作ったら、
思った以上に妙にしっくりきました。エレピとギターが似合う似合う(個人談)

ドラムの音さえポーンと飛ぶような軽やかな音にしているのに、
CD中で一番ガッツリとギター主張させてくる。
次の曲の「乱れちゃうよ!」と地続きで聴ける様にBPM同じです。




27. ◆乱れちゃうよ!

着せ替え、で装備からの、夜戦!

金髪碧眼にフリルのついたスカートのまるで美少女(※男)な乱が
夜戦で敵地に潜り込んで声を潜めて「みーつけた…」
闇に乗じて懐に潜り込み、または背後から斬りこみ……
これは熱い。 というのを想像しながら。

話し方のテンションから考えて戦闘中もわくわくする感じで。

曲中間のベースが出ている部分は偵察中の乱の様子を考えてました。
そしてさりげなく必殺高いし度胸がある感じ。しっかり仕留めてくれる感じ。油断大敵。

CDで通して聴いた時に、他の曲よりも分かりやすくギターが入ってるのが面白い。
バッキングでもしっかり刻み、ソロも少し有り。
メロは服のフリルや艶やかな髪の印象の様に華やかでやっぱりかわいい。
乱らしい曲が出来たんじゃないかなと、とてもお気に入りです。



28. ◆お手伝い

かわいい。知ってたけどかわいい。日常編。

夜戦曲終わったらさっくりと可愛い方に戻ってくる、あざとい。乱さんかわいい。

日常、とっつきやすい印象。粟田口は総じていい子ですが。

POPでドールチックでファンシーな曲でも、ちょこちょこ歪みギターで刻むのは外せなかった。
個人的には普段あまり使わない所謂8bitと言われるようなピコピコ音も押し出したので、
それも「あ、かわいい」の印象に一役買ったかもしれません。




29. ◆夢のまた夢 - 一期一振
初出
ログインボイス、例の辞世の句から。

「夢のまた夢」の楽曲は大まかに二通りの意味で考えて作りました。

「吉光の刀、粟田口の兄として弟達と共に過ごせるこの日々はまるで夢のまた夢の様ですな」
充実した、あたたかくポジティブな様で「しかし時は過ぎるのです」という刹那。
しっかりとした頼れる兄。

「露とおち 露と消えにし~」
過去や思い出にとらわれる様な。焼け落ちた城への郷愁もあるかもしれません。


楽曲の全体は安心して聴けるように、穏やかな感じで作ってます。
夢のまた夢なので、美しさを意識しました。その分、きっととり方によって切なくなる。

乱の曲でも使っていたオルゴール音が、こちらでは物悲しく途切れて終わります。
思い出が終わってしまうのか、時間が止まってしまうのか、何時かの現実に返るのか。




30. ◆各個撃破
初出

一期戦闘時イメージ。

各個撃破、という何ともまともな台詞から着実に仕留める感を出すべく、全体的にパーカスがカチっとしています。
ハープ等もそうですが、そもそもメロディが浮遊感があって、
しかも主旋律が入れ替わるので聴いてても「頭使う」感じがします。
ベースも動く。ピアノのみで聴いても華やか。
今聴いても全体的にこの曲よく作ったなって思えます。

パッと聴いては正統派な感じ。
作ってる側からは大分テクニカルで凄く大変だった思い出。本当に面白かったです。

見た目の華やかさから、転調重ね重ねの展開になりました。
後から気づいたのが転調の多さでは一期と三日月の戦闘曲があげられるなと思って、
華やかな二振そういえば史実接点ありましたね。楽曲に関しての共通点は偶然でした。

途中の三連符あたりの雲行きが怪しいパートは、回想や炎の話。
真面目だけれど危うそうな位置にも見える。トラウマ持ち?
ものすごく明るい曲にはせず、こうなりました。ドラマティック。



献上繋がりで鶯丸へ。



31. ◆役目 - 鶯丸

鶯丸の楽曲はどれも安心感に重点を置いてます。ぶれません。
あまり重々しい印象にならないように、古めかしくないように。
爽やかだったり解放感があったり。フレーズは和寄りで、洋楽器多めの編成です。
精神衛生に良さそうな曲でまとまったかと思います。


「役目」は軽傷ボイスから。
タイトルだけ見るとシリアスな曲だと思われるかもしれません。やっぱり凄く安定してます。
楽曲途中で明るくのんびりしているのは内番台詞聴いてた為。

「そういう役目だから戦う」「(拝命したからには)期待に沿える様にしようか」
という大変割り切った考え方をしているのでは。
そもそも拝命してなかったら戦わない気さえします。

シンセ交じりにkey系がメイン。波紋の様な、羽の様な、くるくるとしたイントロ。
カチッとしたドラムや丸っこいベース、線がくっきりした感じのピアノ。
鶯丸の外見のスタイリッシュさがたまらないという事を語りたかった。




32. ◆飄逸なる春告げ鳥

最初の公開は鶯太刀の日でした。

飄逸(ひょういつ)、という言葉にあたった時に、自分の思う鶯丸はこれだなぁ、そこは譲れないなぁと思い、
普段だったら避ける、あまり使わない言葉の入ったタイトルに。CDでも珍しい方かなと思います。

一言で言って「春」の様な曲。

爽快であれど強い春風。優しく大らかで凛とした、ポジティブな曲。
鶯と言えば梅ですが、刀剣のイメージもあって桜の花びらも意識してました。
ハープで一気に舞い上がる編曲は今聴いてもとても春告げ鳥。
確実に言えるのが、鶯丸じゃなかったら4つ打ちテンポアップしてないです。

安心して泣ける平和的で穏やかな春。個人的な思い入れも色々。

制作期間としてはかなり初期になります。丁度春頃、長谷部曲の一部と同時進行くらい。

実は、「飄逸なる春告げ鳥」から興味を持ちましたとのあたたかいコメントをたくさん頂きまして、
非常に光栄に思っております。
こちらこそ大事に聴いてくださって本当にありがとうございます。鶯さんかわいいです。





33. ◆茶日和
初出

ボーナストラックを除いてCD本編ラストの楽曲です。
エンディングはバラード調のゆったりした曲です。

鶯曲でやっと和楽器(琴)が強めに入りました。
ほっこりと穏やかに穏やかに、快晴と茶柱。

「(命を奪うのは好きではないが)退く訳にはいかないから、命が惜しいなら退いてくれ」
平和的な考え方でありながら己が退く事はない。

「他人の言葉なんてどうでもいい」、「細かい事は気にするな」
そういう光風霽月の如き凪いだ性格が大好きです。安心します。


「我ら夜明けを見るか」で本丸全員の共通の「始まり」をもって、
「茶日和」でやはり共通の「穏やかな時間」で締めくくります。

曲ラストで飄逸なる春告げ鳥のメロ。





34. ◆祝(2015年3月31日)

長谷部国宝記念のお祝い。
「式典」の様な印象にしたく、厳かで穏やかなクラシカル。ベートーベン寄り。

タイトル日付は、実際にその日に弾いた即興演奏だった為、「2015年」を入れました。

「おめでとう!!!!」という感じよりは、粛々と、大事に思う雰囲気で。
沢山の人にめでたがられていた3月31日が喜ばしかった思い出。

夜にそっと弾きました。聴いて頂く時が、心落ち着く時間でありますように。





35. ◆cut you down(欲しがりだねぇ Remix)
初出

当初はタイトルの出オチで遊びたかったのですが今見ると何も出オチじゃなかった。
でもタイトルを正式名称で人前で言うのは若干憚られる。いい具合にそれらしい。

キックの音とか重ねたり、波形斬ったり貼ったり斬ったり貼ったり。
原曲とわかりやすく違うのは一貫して4つ打ちに変更したところ。
スネアの「ガッ」ていう重い音が青江のブーツの厚底感あるなって思ってます。蹴られたら痛そう。

ベースは人の声みたいな加工をしてます。
ライトな印象の原曲から随分ノイジーにアダルティックに。






36. ◆天命(回想 Remix)
初出

「無常」「何時の日にか」の回想想定曲を混ぜた、「天命」のアレンジ版です。
楽曲を把握しているとにやっとするかもなタイトルと構成。
ボーナストラックだから出来る本気のお遊び。


0:17~ 「無常」の転調したピアノフレーズが入り
0:48~ 「何時の日にか」のギターリフ重なり
1:04~ 「天命」やっと開始 (遅いのは石切丸さんだから) ここからずっと「天命」流れてます
1:21~ 「何時の日にか」ギターリフ2重なります
2:08~ 「斬ったり斬られたり」の音色の繋がりでバイオリン入り


原曲のどっしり厳かだった「天命」は元々は戦闘台詞だったので台詞通りのニュアンス。
こちらの天命は「これも天からの命ならば刀剣男士として一翼を担う」と、前向きな感じ。


全体的に光の粒の音みたいな感じ。煌びやか。4つ打ち。
ディレイ強め+ちょっと現代的+シンセ系の音色は青江の曲寄り。
曲が石切丸ベース、編曲が青江寄りだと思って頂けると分かりやすいかも。
音色が近いのは「何時の日にか」

生楽器が多いのに処理はデジタルチックでCDの中でもなかなか異色。

不思議と青江さんにも石切丸さんにも似合う雰囲気になったと思います。









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「千差万別 刀剣楽曲集」 楽曲レビュー その2。

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初公開した楽曲は初出記載


織田繋がりでへし切長谷部から燭台切へ。洋装続きます。



◆11. 伊達男 - 燭台切光忠

「恰好いい」燭台切の曲はフュージョン風です。 優男では無く、伊達者。

最初はアコースティックベースで作っていました。結果エレベにして正解でした。
ドラムの音色もロック系にして、ジャズコードな洒落た雰囲気でも音は凄くガンガンしてます。ギターもかなり入れました。

男らしさと洒落っ気、ノリの良さを前面に出していきたかったので、
ショータイムを思わせるビッグバンド定番のフレーズを入れたり、前半では余裕を持ってダンディだったり。
キャラクターが恰好いいから、楽曲中も常に格好つけて欲しかった。

マイナーコードでも雰囲気明るく感じるのは、
見た目のなかなかの威圧感に反してとても気さくなところから、自然とそうなりました。

タイトルはそのままの印象で。 燭台切がそのままに伊達男過ぎる。
CDでは再マスタリング。 ロックでも唯一のジャズ枠でした。






◆12. 独往 - 大倶利伽羅

初出

「独往」-他からの干渉に左右されず,自分の信ずる道を一筋に行くこと。 自主独往。

CDで一番のロック要員。どっしりしてます。最初から炎MAX。堂々。
「力」に言及する台詞があるので、力強さも外せなかった。

信念の強い大倶利伽羅の曲のタイトルや内容をどうしようか、と
倶利伽羅龍の事以外も考えながら、「独往」の言葉を探し当てた時は本当に嬉しかったです。
正直一番難航しました。 大倶利伽羅は楽曲ラフのボツ率も一番高かったです。

兎角、己を曲げない、正々堂々とした芯の強いイメージで作っていきました。


「伊達男」と「独往」がほぼ同じ尺なのは本当に驚いたしこれは偶然です。
(書き出しの調整で少し違うだけ。それでも1秒差なので、狙えば同じ秒数に出来たと思うと凄い)






◆13. 共闘 - 燭台切光忠・大倶利伽羅

初出

現在実装済み伊達政宗公組の二振のイメージ。

「伊達男」「独往」続いて聴くと全然違う様で、
ギターがガツっと入っていてドラムも重め、
安定、安心感のある作り、ロック調なのが共通項。

そして「共闘」でやっと「和ロック」という大変日本刀テーマらしい感じに落ち着きました。
CD収録で一番長い楽曲です。政宗組の曲は結構尺が長めなのも共通。

何故に「共闘」なのかという話、
大倶利伽羅は「慣れ合わない」「一人で戦う」、パッと見では共闘という雰囲気ではありませんが、
同じ持ち主の刀なら互いに大体は太刀筋が読めるだろうか、
任せやすいだろうかと思い、そこから考え始めました。
あと燭台切の台詞から推察するに多分にフォローも上手い。

仲良くやってるというよりも「互いに勝手にうまく立ち回ってる」イメージです。
「此処はやっておくよ」「勝手にしろ」くらいの感じで、きっと少年漫画みたいなノリ。

動画でも派手にやりたいなと思って演出変えました。





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鶴丸国永


伊達政宗公組からの伊達繋がりで鶴丸国永へ。

3曲、かなり系統がバラけています。それでも安心感があるのは一貫してます。
少し兄貴肌の様な、「茶目っ気はあるが肝が据わっている」雰囲気が好きだからかもしれません。



◆14. 鶴の話 - 鶴丸国永

「転々として生きてきた」鶴丸の話。
色々と見てきたという哀愁と、それでも穏やかに時間は経っていく様子。

後に出てくる「夢のまた夢」の楽曲と似た音色や構成ですが、
こちらの「物悲しさ」は幻想的なふわっとしたものを大事にしています。
儚いけれど寄り添いたくなるような雰囲気を出したかった。

イントロから、静かにふわりと広がるハープ。ピアノは弾きながら考えました。
兎に角「情緒のある音を」と思い、じんわりと染みるのはどういう響きだろうと考えてこうなりました。






◆15. 一驚一興 - 鶴丸国永

戦闘シーン想定。
軽快で楽しそうな、けれど緊迫感もあるような。疾走感。
飛ぶように軽い身のこなし、戦闘中に敵に蹴りいれそうなイメージ。

案外複雑でトリッキーな楽曲です。
基本Dドリアンっぽい、モードな感じもします。ライトで明るいプログレ。
エレキベースが動き回り、高音クリアなドラムがしっかりと刻む。
三味線かと思わせて三味線じゃない弦(驚いたか?)がメインはってからの、
それをバッキングに笛でリードしていき、ストリングスで更に盛り上げていく。

展開メリハリをつけて、親しみやすようにキメも多く入れました。
色々耳に残る風に出来たかなと思います。
動きは細かいけれど聴きやすい様に大分工夫しました。





◆16. 驚きの日常 - 鶴丸国永

日常編
ほのぼのしたかった。音頭の様なもの。
鶴丸は細かなところでしっかりしてて安心感あります。 テーマは親しみやすい安心感

CD版にするにあたってベースや和太鼓を整え、最後の掛け声のサンプリングボイスを変更、〆の太鼓も変えました。
ほのぼのとしたかわいさあがった感じがします。
流していて何となく気分が良くなるような、ほっこり出来るものになったらいいなと思いながらの制作。

こういったリズムのあたたかみを出すための打ち込みは、ほぼほぼ手作業で調整するので
シンプルな曲でも意外と時間はかかった感じがします。






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五条の鶴丸から三条派へ。平安が続きます。

三日月宗近

二曲。 「美しい」をどう表すか非常に困りつつ、どれくらい妖しくするか、どれくらい気さくに振る舞うか、
そのさじ加減が難しかった故に、CDの中でもちょっと風変わりな感じになりました。みんな風変わりですが。よきかなよきかな……
直球で「和!」ではなく、「おや?」と思うものを混ぜてます。



◆17. 三日月を宿すもの - 三日月宗近

初出

自己紹介らへんのイメージ。 登場シーン。降臨、夜に月と桜吹雪
三日月の登場を表現するとどうなるだろうと思って作り始めました。

美しいというのは人を惑わす存在ですし、ホロレアというのは人を惑わす存在ですし、月というのは人を……
回想見るにキャラクター自体はまともな思考をしそうです。現存もしますが、不思議な存在だなという印象。

さて、非常に広がりのある曲なのですが、「おや?」となるところが散りばめられてます。
最初の音から既に、空間がちょっと変わってるのです。
1:20らへんもですが「響く音」がたまに逆再生の様な響きになり、
編成は生楽器ばかりなのに、ちょっと自然な空間では無い。

尺八等の和楽器が大活躍ですね。それと、抑えることのないウインドチャイムのキラキラ。
次の曲でも自重せずにキラキラしてます。





◆18. 月影に笑む - 三日月宗近

初出

改めてこれは、よく作ったなぁと思わざるを得ない曲。

「月影」は「月光」、「月の姿」、「月光に照らされた人物の影」、どれで解釈して頂いても大丈夫です。
三日月なので「月そのもの」でも面白いかも。

あわせるなら戦闘のボイス想定でしたが、映像だけで考えると戦闘だけにはならなかった。
扇子、裾裁き、月光、絵巻物、影絵、水墨、色んな映像を考えてました。


あまり賑やかで軽快にすると他の三条派(狐さんとか天狗さんとか)になりそうだったので、
それなりにどっしり構えつつ、「やるか」「はいっ」「はっはっはっ」のあの余裕綽々な様は欲しいと思い、
このテンションに落ち着きました。妙なツボに入ると落ち着いてくる気がします。

不気味にならない程度の妖しさと展開。 「和」と言い切れない不思議な感じにしています。楽器は和楽器メイン。

独特なビート。吸いつくような不思議なウエット感。
一気に開けて、広がりのある堂々とした場面へ、何れも転調を繰り返し、
竹みたいなお琴の音で包んでまたくるくると戻ってきて、風車もありますか
「……いやはや不思議なお話でした。」 個人的にはそんな後味の感想になりました。

裏テーマは「竹取物語」「摩訶不思議」。












→楽曲レビューその3

















「千差万別 刀剣楽曲集」 楽曲レビューその1

全曲レビュー。その1。  (01~10曲分) 陸奥守、長谷部
※初公開の楽曲は初出明記

→楽曲レビューその2


CD全体の流れ。
初期刀の陸奥守→刀派一人。へし切→織田で燭台切→政宗公繋がり倶利伽羅→伊達で鶴丸
→五条から三条。三日月→同じく三条で石切丸→回想繋がり青江
→意味深台詞長髪の乱→粟田口の一期→御物の鶯丸→ボーナストラック






◆01. 我ら夜明けを見るか - 陸奥守吉行

初出

陸奥守を初期刀に選びました。CDでもオープニング担当です。
一曲目は特に「始まり」感を大事にしたくて、イントロもこだわりました。
打ち込みでのritはさらっと難関ですが満足な具合。


楽曲は戦闘BGM向き。色んな刀剣に合わせられるかと思います。
変動、海原、砲に銃、風変わりな拍子、堂々と志を持って勇ましく進む様子を描けたらと思いました。

まだ暗い空とさざ波から始まり、テンポチェンジして幕が開けば一気に動乱の戦場シーンへ。
ガラッと流れが変わった後半では更にシリアスに、キレのいい弦は切な目に。
波に波を重ねて捲くし立てる様に緊張感を持ってラストを迎えます。


4/4→6/4→4/4と風変わりな展開な上に、銃声SE混ぜ。
勇ましいけれどどこか切ない様な。
明るく見えて、複雑な境遇の陸奥守。そのまま強く寛容に真っ直ぐであって欲しい。


本当は龍馬繋がりで「道」「志」の文字も入れたかったタイトルについては、
今は夜明け前だという事、 ステレオな龍馬像、
陸奥守にもきっと夜明けが似合うという理由でこれに決定しました。

また、ただ一振の話ではなくて、「我ら」である事にも重きを置きたかった。


そういえばですが、
4分の6拍子の名曲は大概重厚でゆっくりとしたテンポのものが多い様で、
この楽曲は2拍子かと思うくらい軽快さで音は厚く、取り方は多分4拍子、
しかし作ってる時は4/4で作っていたというセルフポリリズム状態で、
手元にまっこと斬新なデータが残ったものです……








◆02. 好奇 - 陸奥守吉行

初出

好奇 - 珍しいこと、未知のことに強く気持がひかれること。

「好奇」という言葉がとても似合う。
新しいものに気が向くところも陸奥守らしさだと思って、日常編な楽曲。
商談も得意な様なのでちょっと企んでる様なお茶目な感じにしました。

シンセなドラムをまわして笛と三味線がメイン。案外機械チックな音色も多く入っています。
各所キャッチーなフレーズは多めに。

尺八が主ですが高い笛は確かあれだけアイリッシュ。
珍しいものを見つけたらきっと試してみるんだろうなというところから、あえて風変わりな楽器も入れました。
(あの少しだけ拍子はずれな高い笛をご満悦な表情で吹いてる陸奥守が見たい。)


普段の明るくてあったかい、気取ってなくて人懐っこそうな感じ。
でも何かと研究好きを思わせる節が出せていたら幸いです。







◆03. 時代の話 - 陸奥守吉行

初出

時代は変わっていくもの。
わりとどういう訳か、落ち着く曲です。 じわっと味わい深い感じ。
物寂しい琴と三味線と日本的なパーカスのみの構成。

(ひたすら「時代の話」「鶴の話」「神社暮らし」あたりを落ち着きたい時の作業BGMにひたすらまわしてるのもお気に入りだったりします。)


陸奥守単体で考えると自己紹介場面らへんや放置時の拗ねた口調の時の想定でした。

CDでは、この並びにしたらまるで幕間。

陸奥守なら客側の近くにまで出て檀上で小話を挟みつつ、
「わしゃあここらでお暇じゃけんど、みーんな、げにまっこと面白い奴らぜよ! ですきに、ゆっくりしていきやー。ほななぁ」
的なアナウンスをして明るく笑って引っ込んだと思ったら、
次の演目が始まる前に座布団持って客席に来て、一緒に混ざって観ていてくれそうだなぁ、
と思えたので、これが陸奥守ラストの曲です。ゆるい〆はご愛嬌。








◆04. 拝命致しましょう - へし切長谷部

4月1日は本当に申し訳ございませんでした!!!!!※エイプリルフール動画のOPでした。
フルは初出です。

ここからへし切長谷部のターン。ステンドグラスが似合う男。

「拝命致しましょう」は長谷部で唯一の4つ打ち。

主の前での余裕綽々自信満々何でもお任せ下さいな感じと、主命とあらば何でも切り捨てる猪突猛進な感じ。
厳かな様でガンガンいく。

キリキリした弦のシリアス感とわりとコミカルなハープシコードとベルと、
やっぱりガッスンガッスンしてるドラム系。
オーケストラ系のパーカスが目立ちます。 比較的明るい方です。


元は「OPっぽい曲を作ろう」としていたので長谷部で一番最初に持ってきました。
後半は「だから?」に繋がっていたのを切り離して、新たに構成し直し、単独曲に作り上げました。

曲の終わり方がまた「よく斬れる刀」だなぁと気に入ってます。


長谷部曲は全体的にゴシックな感じ、薄くクラシック風味です。
そして大体の曲が優雅になりきらない謎の空回り・やるせない感。
狂ってるとは思っておりません。
言動がなかなか過激な感じなので曲調が不穏になってるだけです。





◆05. へし切 - へし切長谷部

前の主とへし切の名の由来について語るターン。
パイプオルガンが目立った曲。
この曲も、長谷部の自己紹介も、聴いててどんな顔したらいいかわからない……、と思いながら作っていました。

本丸台詞のあれそれに吃驚しましたし、愛想のいいログインボイスですら「それで? 何を斬ればいいんです?」で、
過去を気にしていてなかなか人間味あるのにすぐに斬りたがるのは優秀な刀だからなのか、前の主の影響か。

とりあえずは前の主と名前についての入れ込みはかなりある様だと解釈してます。

(余談ですが茶坊主をへし切った話が有名で、あまり刀に詳しくない人でも信長のあれねと通じた事があったので色んな意味で凄いなと思いました。)


ラスト、解決音がメジャーなのがこう、笑ってる感じがします。

CDでは再マスタリングしました。





◆06. 主命 - へし切長谷部

主命です。生き生きしてます。信長要素が一番強い曲です。圧し切る!

長谷部といえば主命。
「主命」のタイトルで曲作るのはハードル高い気もしていたのですが、
制作時はめちゃくちゃ楽しかったです。物凄く斬ってる感じがして。(想像上の映像的な話)

長谷部の戦闘場面を考えて曲を作ってから、タイトルは後でつけました。

戦闘時カソック服なのでそれっぽい音も入ってます。
ハープシコードとクワイア、普段そんなに使うものでもないと思うのですが大活躍でした。

ありがたいコメントを頂いてたのでこれをBGMに出陣したら確かに楽しかったです。
こんなに敵に逃げて欲しいと思った事も無かったです。

特筆すべきは、「こんなバイオレンスな音っていつ使うんだろう」と思っていたSEがメインになった件。
長谷部の他の曲でもあえて同じパーカス音を目立つ様に混ぜてます。


動画では単独で投稿してます。 CDでは細かいところを手直ししました。ハープシコードが綺麗にグリッサンドであがる様になったりMIXちょっと変えたり。





◆07. 家臣の日常 - へし切長谷部

本丸での家臣な長谷部。 やっと穏やかな曲がきた!
CDで一番クラシック色が強いです。ピアノとフルート、ストリングスでワルツ。
ピアノ弾いて作曲しました。他がドイツ寄りなのに此処だけうっすらフランスとかな気がしないでもない。
華やかに優雅に。

主の前での物言いは優雅なのに、敬語が上手く使えないのは一体。
主命ならば料理もしてくれる(?)、らしいので手先は器用なのでしょうか。

CDではエイプリルフール動画で出した時よりリバーブ強めに再マスタリング。
少し広めにふわっとしたと思います。





◆08. 雨の記憶 - へし切長谷部

※元ネタは今は聴けない台詞から。
また聴けるようになったらどこの場面なのでしょう、重傷での本丸台詞実装予想。


報われてない感がひしひしの曲です。ピアノとアコギと雨のみ。
綺麗に響く様に、哀愁こめて作りました。

じんわりきます。やるせないです。


映像的にはあまり表情見え無さそう。色彩設定彩度低め
記憶と書きながらも実際に雨の中に居そうなくらいの哀愁感。

エイプリルフール動画から、再マスタリング。良い感じに響く音になったと思います。
終わり際も大分リバーブで広げました。







◆09. 死ななきゃ安い - へし切長谷部

初出

あまりにも「主命」が敵逃げて状態だったので綺麗めな長谷部もと思って、書下ろしで作りました。


純粋に家臣として認められたいが故に働きすぎるんだと思っての、「死ななきゃ安い」。

もうちょっと自分を大切にしてほしい非常に心苦しい曲。

とっつきやすいキャッチーさはあるけれど、
どうも殻の中でグルグルしてる印象を残せたらと思いました。
ぞくっとするけど何回も聴きたくなるような感じにしたかった。


若干ハープシコードのパンをオートで軽く振る様にいじったり、
ベースもかなり主張するエッジの効いた音にしたり。

刻み込むようなブレイクビーツなドラム(結構波形斬ったり貼ったり逆さにしたりした)、
ベースソロでのハイハットは淡々と斬ってる感があって面白く出来た気がします。

最後だけは本編よりPITが少しだけずれて下がった不安定なピアノ。 その他色々とギミックが多い曲。
ハープシコード目立ってるところの胸から喉元をキリキリ絞られる感に作業中にやにやしてた。



映像としては、最初の部分はお辞儀しているところ、他場面は隠した表情、
音がベルで途切れるところは笑ってるのか泣いてるのか分からない息をのむシーンを、
ストリングスソロでは戦闘場面等を想像してました。


笑ってるとは思う。 でも必至?で上手く見えてない。
聴き方によって笑えてないかもしれない。

ストリングスソロは、怖いイメージよりもひたすらに切な目に美しく。 内心で息苦しい感じで。


パートの作り的にも各楽器の見せどころが入れ替わるので大分考えどころがあると思います。
色々思い浮かべて頂けたらありがたいです。
聴いてくださった方の脳内映像が見たいです。


長谷部のイメージ曲にしてはモダンというか、シンセなドラムとベースで大分毛色が変わった感じ。
他曲に引き続きのハープシコード等の弦楽器、珍しくアコギが目立つところも。


まだいけますよ、死ななきゃ安い







◆10. だから? - へし切長谷部

軽傷ボイス大好きで作った曲です。反響大きくて吃驚しました。

ひたすらループ。トラック数もかなりシンプルにまとめられました。
なんだかひたすら聴いてしまう曲。
構成は オーケストラ系のパーカス類、芯のあるキック、ギター、チェロ、ピアノ。 だけです。

前述しましたが元は「拝命致しましょう」の後半部分でした。


CDでは最後の部分をトラック抜いて調整して若干編曲して、再マスタリング。



※iTunesをお使いの方は、楽曲プロパティのオプションから停止位置を調整出来るので、空間が空いてうまくループが出来ない方はいじってみてください



→楽曲レビューその2











鶴丸国永 イメージBGM3曲投稿しました 制作雑記



http://www.nicovideo.jp/watch/sm26154868

鶴丸国永のイメージで3曲。制作雑記


今回は曲解説<<<キャラ解釈

※ざくざく書いていたので少し長いです
※動画をご覧になっている前提で書いております




「鶴の話」

波乱万丈な昔話。

自己紹介で言う様に色々な場所・人の元を転々と渡り歩いてきた刀。

主と共に墓に入って刀としての生涯を終えようとしたところを掘り起こされた。
一回死んだ、或は死ぬ覚悟でいたかもしれない。また人間の勝手によって次の場所へと移っていく。
神社から取り出された事についても「感心できない」と咎め、呆れつつ、
全体的な語り口調が穏やかであるのは
「色々有り過ぎた」
「あくまでも自分は刀であり物である」
という意識が強いのでは、と解釈しています。

過ぎてしまった事について闇を抱えた言い回しをするのではなく、
「色々あった。こんな事もあった。俺は人気があったからなぁ」といったニュアンス。
なんとまぁ付喪神らしい。

様々な物事を見、経験し過ぎた故
「人生には驚きが必要」という考えに至ったのかと思われます。


楽曲としては「色々あった」というのもテーマでした。
少し物悲しい音を入れつつ、長い歴史を意識して雄大に、優美に。
懐かしんだりぼうっとしたり、何かしらに想いを馳せて頂けたら幸いです。




「一驚一興」

没タイトルは「幕開き」「舞」「驚こそ興」等。 「一驚一興」という言葉はありません。語感重視です。

好戦家の鶴丸の戦闘中の台詞は軽快で楽しそうです。
「ガラ空きだぜっ!」の後のSEが蹴りっぽいのは、
「奇襲」を提案する様な鶴丸の戦闘はなかなかトリッキーそうだから。

音色は固くて線の細い印象の弦がメインで細かく動き、剽軽な笛で盛り立てます。ベースもすばしっこいです。
「先陣切って空気を掴む」ので兎に角軽快に畳みかける・明るく、自信がありそう・起伏が大きめな感じ。


「驚きの結果を君にもたらそう」
「大船に乗ったつもりで任せておけ」
「大舞台の始まりだ!」 等、頼もしい事を言ってくれる鶴丸。

こういった性格だからか、はたまた縁起物の名を持っているからでしょうか、
吉兆をもたらす事を約束する様に自信たっぷりです。
また、分かりやすい比喩表現を使った粋な台詞が多いのも特徴のひとつ。

※負傷系の台詞すらなかなか粋だと思う。また、鶴丸の名を気に入ってる感じもします。

「戦場で赤く染まって、鶴らしくなるだろう?」
→多分に相手の返り血

「紅白揃ったと言えど~」「紅白に染まった俺を見たんだ…後は死んでもめでたいだろう」
→負傷していても縁起にかこつける余裕

「白い着物は汚れが目立つんでな」「いつまでもこの恰好じゃ、様にならないだろう」
→表向きは恰好の話にする負傷時台詞





「驚きの日常」

茶目っけのある日常編。驚きの「驚き」ワード率。
まったりほのぼのと和太鼓メインです。安心感。

3曲の動画構成は「鶴の話」から後編に進むにつれて親しみやすくなるようにしています。
個人的に、鶴丸がそういう印象だったからです。


さて、「驚き」の多さに流されがちですが、鶴丸の台詞を改めて聴くと、

「刀が馬当番かよ」
「刀に畑仕事させるなんてねえ」
「次は何だ? どんなトンチキな仕事をさせる気だ?」

(侮辱した覚えは無いけれど)刀から見たら仰る通りです。
しっかりと「刀」意識が強い様です。
ただし人柄がとっつきやすいので口先では「新入りが来た」「人生には~」「恋文か」等、人間みたいな言い回しはします。


他にも

「こういう小さな驚きもオツなもんだ」→道中、少量の資材発見について
「毎日代わり映えのない任務だとしても、放置しちゃあいけないぜ」→任務が一つでも達成した時
「装備は信頼できることが第一だな」「戦道具に驚きが必要かどうかは悩むなぁ」

日常での鶴丸はかなり堅実なのではないでしょうか。
驚かせたらすぐに「すまんすまん」と謝っているので、してやられた側も引き摺りにくい気がします。

※ただし「驚きを与えてくるか」「どう驚かせてやろうかな」「装備の見た目で驚かせるというのはアリか…」等、
 驚かせる頻度は高い様子。また、鶴丸自身も驚く率が高いです。

「自分は人気がある」というのを前提に話しているのが自信たっぷりで大変素敵だと思います。

ところで「驚いた」の使い勝手の良さは凄いと思う。
結局、畑や馬当番の内番をこなして鶴丸がどんな印象を持ったのかは鶴丸にしかわからない。
長年生きてると切り替えしがうまくなるんだろうか。



動画の最後の最後に同じ手は使わないと思ったか? いやいや、テンドンはお約束だよな!














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